小児の弱視・斜視について
生まれた時はあまり見えていない視力も、急速に発達して3才を過ぎると1.0以上になります。生まれつき遠視や乱視があると、視力の発達が妨げられ、弱視になってしまいます。また、10才で視力の発達が止まってしまうため、早期発見早期治療が必要ですが、子どもさんは個人差が大きく、検査に難しいこともあります。当院では、視能訓練士が赤ちゃんから、その子に適した視力検査をしています。手持ちの屈折測定検査と、縞視力や絵カード視力を使います。
眼鏡装用と遮蔽訓練
小児の弱視治療のために、調節麻痺剤を点眼して屈折度を調べ、眼鏡を作成します。
9歳未満の場合、作成した眼鏡は弱視治療用として、健康保険から療養費の一部で返ってきます。眼鏡をできるだけ常用していくと、視力が向上します。
また片目だけ遠視や乱視が強いと、その目を使わなくなります。良い方の眼を隠して悪い方の眼を使う訓練(遮蔽訓練)が必要となります。